楽しいネトゲ生活

続き

まあ高校時代はほぼネトゲ三昧でした。中学からの友達と一緒のクラスだったのですが、メールで嫌がらせをしているという疑いがかけられてシカトをされて、学校生活は散々だったと思います。地味でおとなしい、変わらず内気な性格でした。

 

なので、ますますネトゲの世界に入り浸ります。その頃はもうそこそこレベルの高いプリーストになってギルド(ゲーム内のチームみたいなもの)に所属しました。ラグナロクオンラインは結婚システムというものがあり、♂キャラとゲーム内で結婚をしたりしたのですが、とにかく私は寂しさを埋めたくてゲーム内で浮気をしたり、相手の事で気分を損ねたらフィールド内でかくれんぼしたりとかなりの痛いキャラでした。かまってちゃんってやつ?この頃から、かなり「愛されたい」という感情がありました。そして私は、関東圏内の友達同士で作っているギルドに行き着きます。私だけ地方民。

なんとみんな私と同い年なのでした。私の高校は女子が9割というほぼ女子高というものだったので、リアルでは異性と話すなんて無理なくせにネトゲ内では冗談言い合えるという、なかなか居心地のいいギルドでした。

 

しかし現実は、ネトゲばっかりやっている高校生。親は不安になったのか、ネトゲをしていると文句ばかり言うようになりました。きっと、引きこもりになると考えたのでしょうね。いや、こんな家に引きこもるわけないじゃないか。両親は驚くほど自分たちを「普通の家庭」と認識している。そして思考もその「普通の家庭」に当てはめている。こんな貧乏で服も買ってもらえず、日々父親が暴れるような家庭が普通だというのか。しかしいくら怒鳴られても私は、ネトゲを辞めませんでした。ネトゲこそが私の世界だったから。もしあのときネトゲをしていなかったら、私はもうとっくに絶望して自〇していたかもしれない。ネトゲという現実逃避があったからこそ、私は生きていられたのだと思う。